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気密化をもっと進めて、先に述べたような適正な換気を行い、家全体を型時間暖房して温度・湿度環境を良好に保つこと、とくに冬のあいだ家中の湿度を17%以下に保つことが肝要なのです。 戦後のアレルギー疾患の急増には、日本人が回虫などの寄生虫をもたなくなったことと関係しているという一見、きみ悪そうながら、じつに科学的で興味深い本があります。
「清潔はビョーキだ』(F著、朝日新聞社刊)です。 F先生は、寄生虫博士としても有名です。
日本人のライフスタイルについても問う本なので、なんでも殺菌、抗菌グッズでないと気がすまない方々にはおすすめの書です。 この本の中に、日本人から寄生虫がなくなるとともにアトピーやアレルギー疾患が急伸したことが書かれています。
学問的にきちんと裏づけられたこの寄生虫説に異論をさしはさむ余地はありませんが、それなら回虫の卵でも飲むか、となるとあまり気持ちのいい解決法とはいえません。 そこで別の面からもこの問題を考えてみましょう。
アトピーやアレルギー症の患者数は1960年代中ごろからどんどん増加していますが、日本の灯油の消費もこの時期まったく同じように急増しています。 石油ストーブが使われるようになって日本の第2期「入れたり切ったり暖房」の住宅が普及するのとみごとに一致して、患者が増加していく様が見て取れるのです。

戦後の1960年代からは、第1期の暖房しない家から、第2期の部屋ごとに入れたり切ったりする中途半端な暖房住宅への移行が進むとともに引きおこされた不安定な湿度や結露が、寄生虫以外にも大きな要因になっているというのが私の考えです。 ぜんそくがしずまった熊本県のKさんの息子さんは、3歳になるまでに5回も入院をするほどのひどい小児ぜんそくで、数えきれないほどの発作をおこしてきました。
いつおこるかわからない発作に、奥さんは家を離れるわけにもいきません。 ぜんそくの発作は、気管がせばめられて呼吸が困難になるもので、本人も苦しむうえ、そばで見ているものも、なす術もない苦悩を味わいます。
その死者数は、処置技術が進んで徐々に減ってはいるものの、それでも年間6000人にもおよぶ危険な発作です。 このままでは成長するまで生きのびることができるかとまで心配したKさんでしたが、1999年冬、Kさん一家は新しく建てかえたハイブリッドソーラーハウスに移り住みます。

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